IT用語関連
トルツメ
トルツメとは、校正の用語で、余計な文字や記号を削除した上、空いた部分を詰めるという指示のことである。
校正の際、余計に挿入された箇所を取り除く指示は、「トル」と表現される。単純にトルと指示した場合にも、普通はトルツメと同様、空いた箇所が詰められる。
トルツメとは逆に、不要箇所を除いた後の空いた部分を、詰めずにそのまま空けておきたい場合は、特に「トルアキ」という指示が用いられる。トルアキはトルママとされる場合もある。
エコーバック【echo back】(リモートエコー)
文字ベースの操作環境(CUI)でネットワーク越しに遠隔地のコンピュータを操作しているとき、手元の端末から送信した文字を相手の端末がそのまま送り返してくる機能。入力した文字列が操作結果の出力に混じって「おうむ返し」のように送られてくる。通信を受ける端末の機能として実装されている。これに対し、手元の端末で、送信する文字を端末の画面にそのまま表示する機能は「ローカルエコー」という。
オフセット【offset】
あるデータの位置を、基準点からの差(距離)で表した値のこと。「offset」は英語で「差し引き計算する」という意味で、そこから転じて、必要なデータの位置を基準点からの差(距離)で表した値のことをオフセットと呼んでいる。
リダイレクト【redirect】
プログラムの入力元や出力先を通常とは違うものに変更すること。MS-DOSやUNIXで採用された機能で、WindowsではMS-DOSプロンプト(コンソールアプリケーション)で利用できる。
例えば、画面に表示されるはずのデータをファイルとして出力することを、「出力先をファイルにリダイレクトする」と言う。
OSにリダイレクト機能が用意されていれば、その上で動作するプログラムには複数の入力元や出力先に対応させる処理を埋め込まずに済む。このため、プログラム開発の負担が軽減でき、プログラムの再利用性も高まる。
リダイレクトと「パイプ」(あるプログラムの出力と別のプログラムの入力とを繋ぐ機能)を組み合わせることで、プログラムの実行結果を他のプログラムに入力して実行させることもできる。
なお、Web上で、あるURLから他のURLに転送させることも「リダイレクト」と言うが、両者の使い方には実際上の関連はほとんどない。Web転送の方は「HTTPリダイレクト」と呼ぶのが普通。